２００７年８月２５日、公開を待ち望んだ韓国映画『卑劣な街』2006（ユ・ハ監督、　主演　チョ･インソン）が日本で劇場公開。.映画は、エスピーオー　シネマート「韓流シネマ・フェスティバル」（*1）によって六本木・心斎橋での劇場公開を皮切りに、全国の30以上劇場で公開。　*　今年で３回め。韓流シネマ・フェスティバルオフィシャルサイト　

　韓国俳優チョ・インソンの次回作の前に、（２００８.２〜８撮影予定）　念願の日本公開を終えた今、もう一度振り返って昨年私に喜びを与えてくれた『卑劣な街』について　静かに振り返って書き留めて一区切りしたいと思います。^^（振り返ってまた楽しんでいる？！・・笑）

　韓国での『卑劣な街』

　２００５年秋にクランクイン、２００６年　６月１５日に本国･韓国で一般公開された映画『卑劣な街』は,　２００６サッカーワールドカップ期間中、同じ封切日に『X-MEN ファイナルディシジョン』というハリウッド映画対決とあって、映画関係者たちの関心が高かったようです。
　初週こそ『X-MEN』の観客動員数にかなわなかったもの、一週ごとに観客数が伸び、7月半ばの週末ボックスオフィス累計では、『卑劣な街』1,666,166　『X-MEN』1,697,018　（*）　というように並ぶほど観客数が終盤は伸びて好評だったようです。。
　　　　　　　　　　（（*）参考にさせていただいたサイト　シネマコリア　2006年 韓国の週末興行成績）

　関心が高かった理由は、�@若手トップスター俳優チョ・インソンの三流組織暴力団への変身、ユ・ハ監督と、前作品『マルチュク青春通り』(邦題）の演出と興行が良かったので注目されていたこと（*日本でも劇場公開）、�A　5月に封切された『ミッションインポッシブル3』『ダヴィンチコード』、6月初めの『ポセイドン』が初週に 100万、ハリウッド映画が 5週連続週末ボックスオフィス 1位という状況のなか、『卑劣な街』が躍進するか、韓国映画界の期待と関心が集まって注目されたからでしょう。　　韓国の報道 >> 6/20 朝鮮日報　6/27 朝鮮日報

　<<　スクリーンクォーター制度　>>
　公開された当時の韓国の映画事情というと・・・それはスクリーンクォーター制度の変更。　『卑劣な街』は2006年6月半ばに封切られ、２週間後の7月 1日からスクリーンクォーターが縮小施行されたので、半ばから制度変更の状況下での上映となっていたわけです。チョ・インソン本人がワールドカップより外貨（ハリウッド映画）が気になるとインタビューで答えていたほど、この期間前後の韓国映画の関係者には、変更の興行に及ぼす影響が気がかりだったのではないかと思います。
*２００６年度の外国映画の観客数ベスト１０は全てアメリカで、観客数ベスト２０にイギリス１　中国１　日本２　他はアメリカ。
　参考サイト：韓国の映画振興委員会　（２００６年度韓国映画決算）

　<< 　映画宣伝 　>>
　インターネットが進んだ韓国での映画、ドラマ　音楽などエンタメのネット記事の多さ、ネチズンの反応と影響などのことは多少わかってましたが、俳優チョインソンの映画「卑劣な街」で改めて韓国ネット社会の’情熱＆熱さ’を知ることになりました。^^　

　映画情報は撮影に入る前の準備段階、2005年の夏前から始まり、秋にクランクインした頃、そして一ヶ月くらいした１０月末にサイン会と日本人ファンミでも話題に。(ドラマ『春の日』のプロモーションファンミ）　
　撮影が始ると、ネット記事は２日に一回どこかにアップされ、ファンがネットに書き込んだ撮影現場の様子などを含めると、ほぼ毎日何か映画やチョインソンの僅かな消息がアップされていました。
　全部を読むわけではないにしても、翻訳機でチェックするのが日課となり、異国に住んでいても知ることができて映画完成を待つ間も本当に楽しかったです。映画記事と温かく応援するファンサイトのおかげです。感謝。^^

　翌年２００６年の初春、後半の撮影になる頃から映画関係サイトで記事とインタビュー、写真などが一気に増え、撮影がほぼ終わりかけた４月半ばにティーザーポスターがお披露目。　凍りつくようなビョンドゥの姿に衝撃を覚えながらも、初めて見た時のぞくぞくする興奮と喜びといったら、今でもよく覚えていて忘れられないほどです。（それで今回、トップ写真に^^）
　alan parsons project『Old and Wise』を使ったＰVが出て、初めて動くビョンドゥと♪を聴いた時の震えるほどの喜びと哀しみ・・・感情を込めた演技なのに演技と思えないほど別人になっていた俳優チョ・インソン。うん　こんなのが観たかった！重要なシーンに流れる曲々のイメージに よって映画全体が見えてくるので、歌詞にも注目しながら何度も観てウルウル。プロモーションビデオは、それまで勝手に想像していたものとカラーがずいぶん違っていましたが^^;ベールに包まれていた作品の全貌が何となく見え始めて、期待感がより一層高まりました。
　韓国のテレビ局のＶＯＤシステムやネット社会、ニュースの動画　記事、情報量が多く、製作側の開示も多いので映画の内容がわかりやすくなっているっために、映画を観る前から観てしまったかのような思いになったほどです。ここまで見ていいの？！と思いつつも、長く待ったぶん喜んで飛びつきました。^^　日本と若干違った映画の前宣伝という印象。特に動画は個人的には次回からは注意して観控えたたいと思うものの・・・やはり我慢できないでしょうね。(笑）

　<<映画鑑賞ツアーに参加するまで>>
　日本から簡単にソウルに飛べない個人的な諸事情と、サッカーワールドカップの予選Ｇの日本の試合は６月の１２日と１８日で、2006年の６月１５日の映画公開と１４日の日本語字幕観賞ツアー・・・私にとって最高に楽しい出来事全てが一度に重なって、嬉しすぎて困まるという贅沢な状況下に･･･。　
　チョインソン公式ファンクラブ寅成君子の恒例のお誕生日会が７月末にあるならその時に映画鑑賞ができるか？！　日々『卑劣な街』と訪韓タイミングを考えて悩んだものです。

　どれも見逃したくない気持ちにさせたのは、やはり韓国の事前ネット記事や情報の多さ、韓国ファンサイトの情熱的な応援＆わかりやすい情報アップのおかげ。
　韓国のファンの皆が一体となって「皆で応援」というスタンスで情報をアップしあい、俳優の作品を作品として観ようとする応援のファンサイトを読んでるうちに、私も必ず韓国へ映画を観に行きたい！ってなったのでした。*＾＾*
　お世話になっている韓国ファンサイトに心から感謝。
　それと、もうひとつ私の心を動かしたこと、それはチョインソンの変化。
　9割以上のカットをこなした主演のチョ・インソン。初主演の俳優の背負うプレッシャーは相当なものだったと思いますが、年輪多いファンとしては、メディア・インタビューや精力的な広報をするチョインソンの姿勢と、特に言葉を選んで作品について熱く饒舌に語る姿といったら、映画の役の影響か、映画撮影で得た自信のようなものを感じて新鮮な感動と驚きの連続でした。^^　
　それまでのファンミ、ＴＶ番組などで答えて話すのとは違って、語彙の豊かさというのでしょうか、長期撮影で監督と交わし続けた言葉なのか、この映画が作家作品で、ユハ監督にずいぶん可愛がられて鍛えられたんだなと思って嬉しかったのです。^^　私自身が生きていくうえで、物事の本質を思考する新しい概念を得ることに無上の喜びを感じるタイプだから。^^　
　映画とビョンドについて熱く語っている姿は、MVやポスター＆記事などよりもっと私にその見えないものを見るために韓国で映画を見なくては・・・と行動をおこさせた気がします。^^

　<<　韓流　日本語字幕つき試写会ツアー　>>
　日本に住む一般の私達が韓国映画情報を得るのは　インターネットを通して便利になったとはいえ、やはり難しい。チョ・インソン主演の『卑劣な街』の日本公開日の情報も無いなか、いつ・どうやって韓国で観れば良いものかと悶々としていた頃、日本からの試写会ツアーがあることを知りました。後日「日本語字幕つき」となれば、わからない韓国語に組織暴力団の言葉の映画観賞で訪韓を躊躇っていたファンや　チョ・インソンの主演映画作品を深く観賞したいと願っていた人にとっては、「日本語字幕」は本当に魅力的だった。私も急遽ツアー参加を決めて封切前日の6月14日、ソウルにて初観賞。　

　映画観賞ツアーが日本語字幕で観れることは深く観賞できるので、個人的には嬉しいことで参加しましたし感謝しました。しかし、一方で日本で公開が決まっていれば(決まりそうだったら）あったかどうか･･･　「あ〜決まってないんだ・・・」と配給のことを考えると複雑で残念な気持ちもあったことを覚えています。（*韓国映画振興会の2006年度決算によると2005年まではプラス収益。が　俳優のギャランティー　宣伝価格が上がって価格上昇して2006年度は主な輸出国の日本の買い付けが激減。結果マイナスに転じている）
　
　私はこの映画鑑賞ツアーで俳優応援にこんな喜びもあるんだとスクリーンの前で最高の感動を味わって涙したと同時に、残念なことにその逆の凍るような思いも・・・応援中の親愛なるチョ・インソンssiが単独でいるのではなく、韓流ビジネスという巨大な渦中にいること、韓流とお金、日本人ファン　俳優のプライヴァシー侵害など, 光の部分の文化コンテンツの韓流から超ビジネス韓流に変質しつつあることを知った『卑劣な街』特別試写会ツアー。私もその韓流とビジネスに乗りきった日本人アジュンマの一人なものですから、システム　消費　人間の持つ欲望の果て・・皮肉にも観た映画の内容と通じるもだったので、ファンとは何ぞや？！これ以降、自覚と内省を繰り返しながら進みたい道を暗中模索。＞＜

<<　試写会　　映画公開　舞台挨拶　 >>
　『卑劣な街』の公式の一般劇場公開日は2006.06.15。

비열한 거리(Dirty carnival)　official site　

　CINESOUL magazine　FILM.2.0　ＣＩＮＥ２１．com

　試写会の最初は6月5日のＶＩＰ試写会。（メディア 関係者など）　
その後も配給会社・インターネットサイト等で試写会招待の募集があったように記憶しているので、他にもいくつかあったと思う。

　私が参加した特別試写会ツアー（日本語字幕）は前日の14日。
この日の夜は、韓国のチョインソン公式ファンクラブ寅成君子会員の試写会もありました。
　翌日の１５日の封切日に初めて韓国の舞台挨拶つき映画を観て、韓国での映画とパワー＆興行の華やかさを実感。チョ・インソンの満面の笑みと監督や他の出演者の人たちが揃った完成を喜び合う場に、自分も観客として親しい韓日ファン仲間と一緒に居合わせることができたことは、本当に幸せで楽しかった思い出です。^^
今思い返しても当時の映画公開前後の幸せな期間のことは　まったく色あせていません。（映画鑑賞　旅行レポ）

長期撮影期間と製作費などの諸経費と興行成績の損益分岐点のクリアできたのか、ＤＶＤ売り上げでトントン、みたいな記事を読んだことがあります。（実際のところはわかりません。^^）　

　日本での公開

　昨年(2006)の夏の東京公演、公式ファンミーティングで、チョインソン自身の口から映画をよろしく・・とファンに直接話したことにより、日本ファンが公開を求めた各活動を始め（映画配給会社に嘆願したりネットでの呼びかけ）、出来ることをされていたように思います。
また　その年の秋（2006,10）の釜山映画際で『卑劣な街』が上映された時、日本ファンの方が舞台挨拶時に日本公開の要望と質問などを積極的にされたりしたそうです。韓国サイト関連記事
日本国内での韓国映画の上映が以前ほどではなくなって、不透明なまま２００７年を迎えました。

< 8 May, 2007 >　公開ニュース

韓国で公開されて約一年。2007年の5月8日　「韓流シネマフェスティバル」オープニング　クロージング上映されるニュースがアップされ、日本で公開を待ち続けた『卑劣な街」のファンの皆さん　本当に大喜びでした。もちろん私も　!!!

２００７　韓流シネマ・フェスティバル 　８月２５〜　
　　　　　　　　　ＳＰＯ　配信する最新映画情報、ビデオやDVDの発売情報を掲載する「Cinem@rt」を運営。

『卑劣な街』　韓国　140分　日本初公開年月: 2007/08/25
　　劇場公開(エスピーオー) アクション／サスペンス／犯罪　映倫PG-12
日本での映倫規定ではPG（Parental Guidance）が１２才以下は保護者同伴となりました。ちなみに本国の韓国では制限１８歳未満禁止。レイティングがずいぶん違いますね^^;

韓流シネマフェスティバルの公式サイトで上映作品のがラインアップ。
観たい映画の投票が行われた結果、以下のとおり。『卑劣な街』は２位でした。　　公式サイト　結果
投票にはコメント欄もあって、多くの方がチョ・インソンの舞台挨拶をリクエストしてくださっていたので、私はユハ監督のティ一チインを希望して書き込み･･･実現せず残念！

한류시네마 페스티발2007년의 상영작품 인기 투표 결과

1위 원탁의 천사 9,135표
2위 비열한 거리 8,992표 　卑劣な街
3위 중천 (일본타이틀:레스트레스) 3,915표
4위 약속 2,031표 (앙케이트에서는 있지만 상영중지)
5위 편지 2,010표
6위 섬∼Some∼1,848표
7위 여자교수 767표
8위 강적 543표
9위 사랑할 때에 이야기하는 것 513표
10위 해변의 여인 410표

< １ Ｊｕｎｅ, 2007 > 六本木に巨大広告

シネマート六本木の建物に『卑劣な街』が　シネマフェスティバル宣伝としてお目見えしました。
この外観写真をHiroko@Yokohamaさんから頂き、ブログでも紹介。^^
６月の初旬のこの頃は、一ヵ月後に起こる大変な事態も知らず^^;８月まで待てない！わくわく純粋な気持ちで映画公開の喜びに浸っておりました。　嗚呼おめでたやアジュンマ乙女ファン^〜^

< 28 Ｊｕｎｅ, 2007 >オープニングゲスト　チョ・インソンに決定！
　６月２８日から　チケット先行予約が始った日に、８月２５日の六本木シネマートでのオープニングゲストが『卑劣な街』主演俳優のチョインソンに決定したことが明らかに。
　６月３０日に　大阪シネマート提供の特別映画上映会が御堂会館で行われることも発表され、舞台挨拶つき映画鑑賞を望む多くのファンの期待に、７月９日追加が決まって２回公演となりました。
　東京　六本木　　　　　８月２５日　１６：００　１９：００　　１８００円
　大阪　御堂会館　　　 ８月２６日　１１：００　１５：３０　　２０００円

　チケット申し込みは、六本木　大阪ともに　まず雑誌weekly piaの専用葉書で読者先行予約実施→インターネットプリリザーブ→一般発売の順。大阪の場合は　関西版ぴあというように、チケット入手のために雑誌購買から涙ぐましい努力とフットワークとネットワークが必用でしたし、インターネット申し込みも数分で即売となり　日本のチョ・インソン人気が高いことを改めて知ることとなりました。

　某オークションサイトでは明らかに販売目的と思われる舞台挨拶チケットが(相当数）アップされたり、大阪御堂会館の９００席×２相当分の販売を申し込み最大４枚にするより、今回の主催はシネマートで、俳優所属会社と全く関係ない映画祭ということは理解できますが、舞台挨拶のオファーを受けるサイダスＨＱ側も日本ファンクラブもある俳優なので、少しでも多くの応援中の方にチャンスがあるように配慮の２枚まで・・とか配慮ある意向＆調整があっても良かったのではないかと個人的には思っています。チケット仲介手数料が上がるのかな？！

関東沿線の地下鉄やいろんな所に　こんな巨大ポスターが！　韓流シネマフェスティバルも年を追うごとに盛況になっているようです。
　この写真は、関東にお住まいのYokoさんから様子をお知らせいただいた時のもの。*＾＾*　
ビョンドゥが通勤時に目に触れるあちこちにいる・・これをご覧になれば映画を観ないわけには･･･kkk

< 17 Ｊｕｌｙ, 2007 >　朝日新聞　アスパラクラブに掲載　　　　
　朝日新聞アスパラクラブに、韓流シネマフェスと映画『卑劣な街』のこと、チョ・インソンの写真とインタビュー記事が掲載されました。これは６月下旬に韓流ロマンティックフェスティバルで来日した時にインタビューを受けていたようで、インターネットのアスパラクラブに、新聞掲載より少し前、７月１３日から記事がアップされ、合計６回の連載。


朝鮮日報　日本語記事


　韓流シネマフェスティバル　『卑劣な街』


< 24 Ａｕｇｕｓｔ, 2007 > 来日
　
　８月２４日に来日。　午後から六本木シネマートでプレス記者会見。
司会は、どういう経緯かわかりませんが「ますだ　おかだ」の増田氏と韓流イヴェントでおなじみの観世親代さん。
この記者会見のプレス数はとても多かったそうです。^^
８月２５日から六本木　心斎橋のシネマートで韓流シネマフェスティバルがスタート。
来日から　記者会見、舞台挨拶などの様子や写真記事など、私の視点でピックアップしたものを時系列に並べたリストを作ってみると・・・
　　「卑劣な街」　ZO INSUNG MOVIE promotion　２００７

　終わってみればチョインソンのために準備されていたかのように、韓流シネマフェスティバルのメイン広報映画、６月のロマンティックフェスティバル、朝日新聞、ぴあ表紙、　六本木、心斎橋の舞台挨拶、メディア取材・・これまでにないチョ・インソンの大々的なプロモーションとなって良かった！としみじみ。
　スターイベントも２００４年にいち早く行った韓流スターでしたが、昨年の韓国での受賞、今年の夏の映画公開と舞台挨拶は本当に満を持しての来日って感じ。メディア露出も扱い方も　作品と一緒だとずいぶん違うというのが正直な私の感想です。^^
　ホームページで応援記事を書き始めてからこれまで、yahoo検索の全国有料新聞（掲載されているのは、読売新聞、毎日新聞、産経新聞の三社だけ）チェックしてきて、やっと今回「チョ・インソン」で３件ヒット。こちら　　日本でのことを知る上で一つの客観的な見方の材料になると思って、今後も時々チェックしていこうと思います。次回作も日本で公開されて記事が出るといいですね。^^
　
　　次の映画が『卑劣な街』の日本公開よりも、もっと確実に早く実現するように２００７年の来日プロモーションも組まれていたように思うので、チョインソン ＆ユハ監督を応援する私も『日本で映画を見たい』思いを書き記していこうと思います。^^
　　現在『卑劣な街』が私の住む街で一種間上映されています。残念ながらエレヴェーターが無い劇場で･･･＞＜　大きな誤算でした。次回作は大きなシネコンで公開されるように、もっともっと大応援をしなくては・・・自分のため(笑）　2007/11/18

映画reviewは・・あらためて・・・^^;