とらべえ物語１

平成になる前に、猫の里親になってほしいと頼まれてました。
会社の先輩と、そのご近所の猫好き有閑マダム達に・・・

集合住宅のため、ダメです・・・と断り続けてましたがある時、
お酒が入っていたせいか、あろうことか「うん」と言ってしまい・・・

数日後、考えた末に断りの電話をかけたら・・・
先方は早速、のらねこ（正確には外猫として餌付けされていた）
を捕まえてラムジイ動物病院に検査とオシッコトレーニングの為
入院させていたのである～～～（笑）

猫のオシッコトレーニングとワクチン注射も終わり
去勢手術も終った…という連絡が入る。（あ～もう断れない・・・）

我が家に猫君がやってくる当日、　どんな猫なんだろう・・・
ちょっとドキドキ（*^_^*）して待ってました。

ドアを開けると、先輩と女性が大きなかごと、大きな荷物を
持って立っている。（思ったより大きなケース・・・？？？））

どうぞ～と玄関ホールに招き入れると、一人が籠の扉を直ぐに
オープン。　ドキドキ☆
ウオ～ンと想像以上の大きな茶トラの猫が奇声をあげて
突進して何処かに逃げたのである。（私はとっさに後ずさり！！））

私は、正直ビックリして声も出なかった。
というより、勝手に可愛い子猫だと思い込んでいたので、
唖然としてしまい、呆然として立って猫を探す気にもならなかった。
（どうして野良猫がこんなに太ってるの？？？）

後で思い返すと、猫がどんなか、一度も聞かなかったし説明も
なく「里親になる・ならない」という話だけで成立し、私が自分の
都合の良い？解釈をしていたのでした。^^;

３人で家の中を探す・・・狭いので隠れている所は検討はつきました。
ベッドの下！！！　それも奥の奥！
なかなかつかまらないので諦めて、里親になる私への引継ぎ
説明をして二人は帰ってしまった・・・・・。

トイレと砂一袋、一週間分の缶詰を渡される。おもちゃ付（笑）
里親にココまで配慮するんだ～とそのことにエラク感心する。
その分、責任と大事にしなくちゃ！って思わずにはいられなかった
のも事実で、今日まで預かりものをしてるように思ってます。

この人達、本当に猫が好きで優しくて・・・、
そして経済的余裕もあるからなのかな・・・。　つづく・・・